

家づくりの相談で、必ず出てくるのがこの言葉です。
「年収〇〇万円なら、家の予算はいくらくらいまで大丈夫です!」
一見すると、とても合理的で堅実な考え方に見えます。
でも実はこの考え方こそが、家づくりを一番危険な方向に導きやすい言葉でもあります。
年収を基準にした目安表は、
あらゆる場所で使われています。なぜなら分かりやすく、説明が早く、反論されにくいからです。
でも、その分かりやすさの裏で大事なものがごっそり抜け落ちます。それは、
です。
例えば、同じ年収600万円でも、
これだけで、使えるお金の幅はまるで変わります。にもかかわらず、「年収600万円なら〇〇万円まで」という一文で、全員を同じ箱に入れてしまう。ここに大きなズレが生まれます。
年収基準が危険なのは、「借りられる上限」を「安全な予算」だと錯覚させる点です。
銀行は、
をもとに「返済できそうか」を判断します。
でもそれは、
まで含めた判断ではありません。
結果として、
という計画が当たり前のように出来上がってしまいます。

「ここまで借りられる」と分かると、
を考える前に、金額だけが一人歩きします。
住宅ローン以外の支出、
これらは「あとで考えるもの」になりがちです。でも実際には、家より先に、確実に発生するお金です。
「年収的には大丈夫ですよ」この一言で、考える事は止めて安心してしまいます。でもそれは裏を返せば、後悔の責任も自分に返ってくるということです。
家づくりで最初に見るべきなのは、年収ではなく、
です。これを整理すると、「いくらまで借りられるか」ではなく「どこまでなら気持ちよく暮らせるか」という安心に変わります。
年収という数字は、判断材料の一つではあります。でも、それは最後に確認する数字です。
その上で、「この年収なら、これくらいが現実的か」と見る。順番が逆になると、家づくりは一気に苦しくなります。
「年収〇〇万円なら家はいくらまで」この考え方が広まっているのは、多くの人が安心できる答えを探しているからです。
でも、本当の安心は 数字の中ではなく、暮らしの中にあります。
私たちは、「この年収ならこれくらいですよ」という話よりも、その人の生活がどれだけ持続可能かを一緒に考えることを大切にしています。
それこそが、将来にわたって笑顔でいられる家づくりにつながります。
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